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【Staff File.2】Inspection

「お客様に
気持ちよく使っていただく」
それがスペシャリストとしての想い

1998年4月入社
製造部 検査 富田 真琴

不良品の流出防止だけでなく、キズや汚れも徹底チェック

不良品の流出防止だけでなく、
キズや汚れも徹底チェック

弊社の工場で製造したドクターブレード以外の製品全般を検査。図面と製品を照らし合わせながら、ノギスやマイクロメーター、三次元測定器等を駆使して1000分の1mm単位で計測しています。検査をするうえで一番大切なことは不良品の流出を防ぐことですが、製品の外観も重要な要素です。お客様に製品を気持ちよく使っていただくため、キズや汚れ、バリがないかどうかも確認しています。

他社ではあまり扱っていない、オーダーメイド品を製作できることも弊社の強み。図面がなければ一から描き起こしますし、必要であれば新たな検査治具も導入します。お客様のご要望に合わせた機械部品を製作するという、弊社の柔軟な考え方とスキルの高さを誇りに思いながら、業務に取り組んでいます。

加工前の「検図」で
事前にリスクを回避

製品の製作、検査をするにあたって最も重要なのは図面です。そこで、私は独自で製作前の図面をチェックする「検図」を取り入れています。図面通り加工して問題ないかをチェックすることで、誤った図面で製作してしまうことを事前に回避。不良品発生のリスクをさらに減らすとともに、製作時間とコストの削減にもつながります。その考えが会社全体に浸透し始め、最近では検図を依頼されるケースが増えてきました。

また、図面には検査で重要なポイントを書き込み、製品納入後も手元に保管。ファイリングしておくことで、後日、同様の製品を検査する際に見直すことができますし、先方のご担当者が変わった際にも滞りない検査が可能となります。私は高精度の検査を通じて、東京製作所の信頼性を高めていきたいと考えています。

加工前の「検図」で事前にリスクを回避

大切なのは製品知識の習得と図面を読み解く力

大切なのは製品知識の習得と
図面を読み解く力

検査業務において、ノギスやマイクロメーターをはじめとする検査器具の扱い方をマスターすることは大切なことですが、製品の使用方法や目的といった製品知識を身に付けることも重要です。「なぜこの材料なのか」「なぜ表面処理や焼き入れが必要なのか」を図面から読み解き、その製品はお客様の工場でどんな役割を果たすのかをしっかり見極めることも必要だと思います。

私は15年以上にわたる検査業務を経て、図面や製品に関する知識が増えリスク予測に関する経験値も積んできました。今後は、さらに自身のスキルアップを図るとともに、こうした検査のノウハウや考え方をこれから検査業務に携わる人たちへ伝えていきたいと思っています。